Webサービス「渡辺橋のJSON → TOON 変換ツール」を公開

本日2025年11月17日、同人サークル渡辺橋アルファはJSONデータをLLM(大規模言語モデル)向けのトークン効率化形式「TOON (Token-Oriented Object Notation)」へ変換するWebアプリケーション「渡辺橋のJSON → TOON 変換ツール」を無償で公開したことをお知らせします。

本ツールは、入力されたデータを外部サーバーに一切送信せず、すべての変換処理をユーザーのブラウザ内で完結させることが最大の特徴です。これにより、企業秘密や個人情報(PII)を含む機密性の高いJSONデータも、情報漏洩のリスクを懸念することなく安全に変換できます。

ツールURL: https://toon.watanabebashi.net/json.html

Gitリポジトリ: https://git.watanabebashi.net/Watanabebashi/WB-TOONTools


開発の背景:LLM時代の「トークンコスト」という課題

ChatGPT、Gemini、Claudeなどの大規模言語モデルの活用が急速に進む中、多くの開発者がAPIの「トークンコスト」という課題に直面しています。特に、大量のJSONデータをプロンプトに含める際、JSON特有の構文( {}""、繰り返されるキー名)がトークン数を肥大化させ、高額な利用料金や応答遅延の原因となっていました。

この問題を解決するために登場したのが、JSONの構造を保ちつつ、トークン数を削減できるように設計された「TOON」形式です。

「渡辺橋のJSON → TOON 変換ツール」の主な特長

本ツールの特徴は以下の通りです。

  1. プライバシー重視 入力されたJSONデータは、当団体のサーバーを含め外部のサーバーに一切送信されません。すべての変換ロジックはユーザーのブラウザ上で実行されるため、オフライン環境でも動作します。機密性の高いデータを扱う開発者も安心して利用できます。
  2. シンプル 使い方はシンプルです。左側の「JSON入力エリア」にデータを貼り付け、「変換」ボタンを押すだけ。即座に右側の「TOON出力エリア」に変換結果が表示されます。「コピー」ボタンで、結果をクリップボードに即座にコピーできます。
  3. 手軽 Webアプリなので追加でソフトウェアをインストールする必要なくすぐに新しいフォーマットであるTOONを変換できます。
  4. オープンソース(AGPLv3) 本ツールはAGPLv3ライセンスのもと、ソースコードがすべて公開されています。透明性を担保しており、誰でもコードを検証し、セキュリティの懸念がないことを確認できます。

今後の機能追加予定

今後以下の機能の追加が予定されています。

  • TOON形式からJSON形式への逆変換機能
  • 入力されたJSON/TOONの構文ハイライト(可読性の向上)
  • CSV等の他形式への対応
  • 変換によって節約できたトークン数の概算表示

当団体は今後も実用的なツールを提供していきます。


渡辺橋アルファについて

「渡辺橋アルファ」は、生活を便利にする実用的なサービスを開発・運用する同人サークルです。

本件に関するお問い合わせ先

担当:渡辺

メールアドレス:hi atmark watanabebashi[.]net

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